iPhoneからAndroidのスマートフォンへ写真を移す。これは両社のどちらもあなたのために用意しなかった唯一の転送で、その空白を第三者のアプリが埋めています。多くの人が見つけるのがSHAREitです。確かに動きますが、先に知っておくべき評判もあります。このページではその両面と、アプリを一切使わずに済ませる方法を扱います。

結論から: SHAREitは、送信側のスマートフォンが自分で作るWi-Fi回線でiPhoneからAndroidへファイルを移します。モバイルデータも共有のネットワークも要らず、大量のファイルなら速いです。一方で広告が非常に多く、公開されたセキュリティ研究の対象にもなっています。写真が数枚ならiCloudの共有リンクのほうが手軽です。写真の行き先がノートパソコンなら、どちらも適した道具ではありません。 iPhone版は無料 Mac版は無料 Android版は無料 Windows版は無料

SHAREitのアプリアイコン。青い角丸の四角に、曲線でつながれた3つの白い円

SHAREitは自分で作る回線でiOSからAndroidへファイルを送ります

転送そのものは短い手順です。つまずきやすいのは、2台がお互いにつながる場面です。

  1. 両方のスマートフォンにSHAREitを入れます。iPhoneはApp Storeから、AndroidはPlayストアからです。
  2. それぞれの端末でアプリを開き、求められた権限を許可します。iPhoneは写真へのアクセスが、Androidは近くのデバイスを探す権限が必要です。
  3. iPhoneで「送信」をタップし、写真・動画・ファイルを選びます。
  4. Android側で「受信」をタップします。
  5. 送信側のスマートフォンが自前のWi-Fiネットワークを作り、ネットワーク名とパスワードを表示します。
  6. 2台が互いに見つからないときは、受信側のWi-Fi設定でそのネットワークに参加し、アプリに戻ります。
  7. レーダー画面に相手の端末が出たらタップし、受信側で転送を承認します。
  8. iPhoneから何かを消す前に、Android側でファイルを確認します。
図: 2台のスマホが互いに電波を送り合い、その上の雲にバツ印が付いている

SHAREitは片方のスマホが回線を作るのでネットなしで動きます

これは、クラウドサービスにはできないSHAREitならではの点です。

図: スマホから写真のカードが、ノートパソコンの画面上のクリップボードへ飛んでいく

Camera to Clipboardは写真を別のスマホではなくパソコンへ送ります

SHAREitを調べる人の多くは、写真を別のスマートフォンに移したいわけではありません。ノートパソコンの文書やメール、チャットに入れたいのです。その用途にスマートフォンどうしのアプリは合っていません。

スマートフォンで写真ライブラリのグリッドを表示しているCamera to Clipboardアプリ パソコンへ送る前に写真をプレビューしているCamera to Clipboardアプリ

QRコードを一度読み取ってCamera to Clipboardを設定してください

最初の写真をパソコンに届けるまでの手順は4つです。

  1. スマートフォンにCamera to Clipboardを、パソコンにデスクトップアプリを入れます。
  2. QRコードを読み取って一度だけペアリングします。10秒ほどです。
  3. スマートフォンで写真を撮るか選んで送ります。
  4. WindowsならCtrl + V、MacならCmd + Vを押します。

両側とも無料でダウンロードして試せます。他のアプリと比べるなら、スマホからPCへの転送アプリ比較をご覧ください。

図: スマホのWi-Fi一覧で、強調された1つのネットワークを指先でタップする

iPhoneからの転送が止まったらSHAREitの回線に手動でつないでください

iPhoneとAndroidの間でSHAREitがうまくいかないときは、たいてい接続の段階でつまずいています。

図: 写真付きのカードはスマホから出ていくが、アプリのアイコンは横の南京錠付きの箱に閉じ込められたまま

iOSはSHAREitに写真とファイルだけを許し、アプリには触らせません

iPhoneから送れるものはAndroidより少なくなります。これはSHAREitの機能不足ではなくAppleの設計です。知っておきたい制限は4つです。

iPhoneのSHAREitホーム画面。上部に送信・受信・ファイルが並び、その下は画像の整理や動画の圧縮のパネルで埋まっている

SHAREitは広告で稼ぎ、その広告がアプリの大半を占めます

SHAREitは無料で入れられ、広告で収入を得ています。アプリの見た目や挙動のほとんどは、これで説明がつきます。

図: アプリのタイルがスマホの画面から持ち上げられ、小さなゴミ箱に捨てられる

SHAREitは転送のときだけ入れ、終わったら削除してください

SHAREitは公開されたセキュリティ研究の対象になっています。転送に使ったら削除する、というのが妥当な対応です。記録に残っていることは次のとおりです。

図: スマホに3つの権限スイッチが並び、横に盾がある

SHAREitは公式ストアから入れ、権限を絞ってください

SHAREitを入れるなら、次の3つを心に留めておいてください。

図: 2台のスマホをつなぐ点線が、両端でちぎれている

iPhoneにはほとんどのAndroidへ写真を送る標準機能がありません

第三者のアプリが必要になるのは、AppleとGoogleが互いのスマートフォンをつながなかったからにすぎません。

図: 紺色のスマホとコーラル色のスマホが並び、明るい青い輪でつながっている

Quick Shareは最近のPixelとGalaxyからAirDropに届きます

この状況は変わり始めていますが、対象は一部のAndroidだけです。

図: 2台のスマホを結ぶ短くまっすぐな矢印と、その上の雲へ向かう長く絡まった点線

SHAREitとLocalSendはどのクラウドより写真を速く送ります

今日、iPhoneから写真を持ち出せる方法は6つあります。5つはAndroidのスマートフォンへ、1つはパソコンへ送ります。違いは速度、アカウント、広告です。

方法 準備が済んだあとの速さ 必要なアカウント 費用 我慢する広告 ネットなしで動くか
SHAREit 速い、Wi-Fiの直結 不要 無料 多い、全画面広告を含む 動く、自前で回線を作る
LocalSend 速い、ローカルの直接転送 不要 無料でオープンソース まったくなし 2台が同じネットワークにいる場合のみ
iCloudの共有リンク 1、2分の準備 Appleアカウント、iPhone側のみ 無料、Appleの5 GBの範囲内 まったくなし 動かない、2台ともオンラインが必要
2台ともGoogleフォト 数分、上げてから下ろす Googleアカウントが2台とも必要 無料、アカウントごとに15 GBまで まったくなし 動かない、2台ともオンラインが必要
Camera to Clipboard、パソコンへ 速い、そのままクリップボードへ 不要 無料でダウンロードして試せる まったくなし 接続にはインターネットが必要、写真は自分のWi-Fiだけを通る
メールやチャットアプリ 1、2分 メールかチャットのアカウントが両方に必要 無料 まったくなし 動かない、2台ともオンラインが必要

スマートフォンどうしの方法で、速くてネットなしでも動くのはSHAREitだけです。広告を我慢させるのもSHAREitだけです。Camera to Clipboardがこの表にあるのは、写真の行き先がスマートフォンではなくパソコンの場合のためです。

図: リンクのアイコンが付いた1枚の写真カードと、扇形に広がった写真カードの束

数枚ならクラウドのリンク、大量ならSHAREitを使ってください

どれも動きます。移す量、2台がオンラインかどうか、どれだけ広告を我慢できるかで選んでください。

iPhoneからAndroidへファイルを移すときのよくある質問

SHAREitはiPhoneとAndroidの間で動きますか?
はい。SHAREitは両方向けにアプリを出しています。送信側のスマートフォンがWi-Fi回線を作り、受信側がそこに参加するので、モバイルデータも共有のネットワークも要りません。iPhoneから送れるものはAndroidより少なくなります。iOSがアプリに許すのは、写真と、あなたが選んだファイルだけだからです。

iPhoneからAndroidへの転送にSHAREitを使っても安全ですか?
SHAREitは広告の多さで知られ、Trend Microのセキュリティ研究者は2021年にそのAndroidアプリの脆弱性を公表しました。これは公の記録ですが、今ストアにある版への評価ではありません。使うなら、公式のストアから入れ、転送を済ませ、そのあと削除してください。

アプリを入れずにiPhoneからAndroidへ写真を送るにはどうすればいいですか?
iCloudの共有リンクを使います。iPhoneの写真アプリで写真を選び、共有をタップして、「iCloudリンクをコピー」を選びます。そのリンクをメッセージかメールでAndroidへ送ります。Android側はどのブラウザーでもリンクを開いて原寸の写真をダウンロードでき、何も入れる必要はありません。

なぜiPhoneからAndroidへAirDropできないのですか?
AirDropはAppleの機能で、普通のAndroidでは受け取れません。Android側のQuick ShareにもiPhone版はありません。この空白こそ、SHAREitのような転送アプリがある理由です。その後GoogleはAppleの関与なしに、最近のPixel、Galaxy、ほか数機種でQuick ShareをAirDropとつなぎました。