Huawei ShareとWindowsで検索すると、ノートパソコンにスマートフォンを近づけている写真ばかりが並びます。よく見ると、そのノートパソコンはどれもHuawei MateBookです。手元のPCが他社製なら、あのタップは設定を間違えて消したわけではなく、どの項目を探しても戻ってきません。この記事では、ふつうのWindows 10やWindows 11のPCでHuawei Shareに何ができるのか、なぜタップだけは真似できないのか、そしてネットワーク共有を用意するほどでもない用事に何を使えばよいのかをまとめます。
結論から: NFCでタップするHuawei Share OneHopはMateBook専用の機能で、他社製のPCでは動きません。Windows 10やWindows 11のPCで使えるのはHuawei Shareのコンピューター共有のほうで、スマートフォンをローカルネットワーク上のフォルダーとして見せ、エクスプローラーから開けるようにします。まとめて眺めてコピーするにはこれで十分です。今すぐ1枚を貼り付けたいだけなら、Camera to Clipboardのほうが速く、ノートパソコンのメーカーも問いません。 Google Playで無料 Microsoft Storeで無料
Huawei Share OneHopは他社製のWindows PCでは使えません
多くの記事はこの話を最後に回しますが、MateBookを持っていない人はそのせいで一晩を無駄にします。タップが働くには3つの条件がそろう必要があり、他社製のノートパソコンではそのどれもありません。
- Huawei Share OneHopはWindowsではなくMateBook本体の機能です。指紋センサーと同じようにハードウェアと一緒に売られているものなので、Windows側に有効にする項目はそもそもありません。
- Huawei Share OneHopのタップ先はMateBook内蔵のNFCタグです。多くの機種ではパームレストに小さなラベル付きのタグが埋め込まれていて、スマートフォンはその一点に触れる必要があります。
- Huawei Share OneHopのPC側はHuawei PC Managerです。Huaweiはこのソフトを自社のパソコンに付けて出荷します。PC側で待ち受けるソフトがなければ、タップしても相手がいません。
- 他社製PCでHuawei Share OneHopを有効にする設定はWindowsにありません。Bluetooth、近距離共有、スマホ連携の中を探し回る人が多いのですが、そのどこにもありません。
- 他社製ノートパソコンへのHuawei PC Manager導入は非公式です。特定の機種向けに書かれたソフトを有志が改造したもので、Huaweiは一切サポートしません。読むときは解決策ではなく実験として扱ってください。
悪い知らせは以上です。ここから先、Huawei Shareの残りの部分は評判以上に役に立ちます。
Camera to ClipboardはHuaweiの写真をどのWindows PCにも送れます
MateBookでないWindows PCにあのタップは来ませんが、速さのほうは手に入ります。写真がほしい理由がメールや文書やチャットに貼ることなら、Camera to Clipboardはファイルを探す手間なしにそこまで運びます。
- Camera to ClipboardでHuaweiの写真はそのまま貼り付けられます。届いた先はWindowsのクリップボードなので、開くフォルダーも探す添付ファイルもありません。
- Camera to Clipboardはメーカーを問わずWindows PCに届きます。Windows 10でもWindows 11でもよく、必要なのはWi-Fiだけです。NFCタグも、両端で同じブランドをそろえることも、メーカー製のデスクトップソフトも要りません。
- Camera to Clipboardの写真はクラウドに一切アップロードされません。スマートフォンからPCへ自宅のネットワークの中だけを通るので、インターネットのないネットワークでも、スマートフォンのテザリングでも動きます。
- Camera to Clipboardは写真を1枚でもまとめてでも送れます。撮ったばかりの1枚でも、ギャラリーから選んだ何十枚でも同じです。動画やスキャンした書類も同じ経路で送れ、写真はフル解像度で届きます。
- Camera to Clipboardの導入にはGoogle Playが必要です。現時点でHuaweiのAppGalleryには出ていません。Googleとの分離より前のHuawei端末なら普通に入りますが、新しい端末ではAPKを手動で入れることになります。
- スマートフォンにCamera to Clipboardを、PCにWindows版アプリを入れます。
- QRコードを読み取って一度だけペアリングします。10秒ほどです。
- スマートフォンで写真を撮るか選んで送ります。
- PCでCtrl + Vを押します。
どちらの端末でも無料でダウンロードして試せます。一般的なケースの詳しい手順はAndroidからPCへ写真を転送する方法とWi-Fiで写真を転送する方法にあります。
| やりたいこと | Camera to Clipboard | Huawei Share |
|---|---|---|
| HuaweiのスマートフォンからWindows PCへ写真を送る | ✔ | ✔ |
| MateBook以外のノートパソコンでも使える | ✔ | ネットワークフォルダーのみ、タップは不可 |
| 届いた写真をそのまま貼り付けられる | ✔ | 開くべきファイルが残る |
| PC側に何も入れなくてよい | デスクトップアプリを1回入れる | ✔ |
| iPhoneからも使える | ✔ | HuaweiとHONORの端末のみ |
| フル解像度で圧縮なし | ✔ | ✔ |
| 無料でダウンロードして試せる | ✔ | ✔ |
Huawei ShareはスマホをWindowsのネットワークフォルダーにします
タップとは別に、Huawei ShareにはMateBookと無関係なもう1つの機能があります。スマートフォンのストレージを、Windowsが共有ドライブに使うのと同じファイル共有の仕組みでローカルネットワークに公開するので、ふつうのWindows PCから何も入れずに開けます。有効にするのに1分ほどです。
- HuaweiのスマートフォンとWindows PCを同じWi-Fiネットワークにつなぎます。
- スマートフォンの接続設定でHuawei Shareを開き、その隣にあるコンピューター共有の項目をオンにします。
- パソコンに表示される名前と、認証用に表示されるユーザー名とパスワードを控えます。
- PCでエクスプローラーを開き、PCからネットワークへ進んで、一覧からその名前を探します。
- ダブルクリックし、スマートフォンが示したユーザー名とパスワードを入力します。
- 内部ストレージやアルバムのフォルダーを開き、ほしいものをPCへドラッグします。
始める前に知っておくと詰まりにくいことがいくつかあります。
- Huawei Shareのコンピューター共有はどのWindows PCでも使えます。PCのメーカーは問いません。Windowsがその仕組みをもとから話せるからです。スマートフォンは別のPCの共有フォルダーと同じ見え方になり、だからこそデスクトップ側にHuaweiのソフトは要りません。
- Huawei Shareのコンピューター共有は項目名がバージョンで違います。EMUI、Magic UI、HarmonyOSのどれでも表記が変わっているので、特定の文言を探すのではなく、接続設定のHuawei Shareの隣にある項目を探してください。
- コンピューター共有の認証情報はHuaweiアカウントではありません。ユーザー名とパスワードはスマートフォンがその場で作る値で、同じネットワーク上の別のパソコンに中を見られないためだけにあります。忘れても端末が何度でも表示します。
- Huawei端末がネットワークに出ないときはネットワーク探索を確認します。Windowsはパブリックと判定したネットワークでは探索を切るので、スマートフォン側を疑う前にWi-Fi接続がプライベートになっているか見てください。
- Huawei Shareの共有フォルダーからコピーした写真は元のサイズのままです。途中で圧縮し直されないので、同じ写真をチャットアプリやメールで送った場合と違って画質が落ちません。
- 共有フォルダーからドラッグした写真はPCに1個のファイルとして残ります。あとで探して開くか添付する作業が残るので、まとめて保管するには向き、文書に入れたい1枚には遅い方法です。
Huawei Share OneHopはMateBookなら一度のタップで写真を送ります
MateBookを持っているなら、これは本来の姿で動いている機能で、実際とてもよくできています。タップが何をしているのかを見ておきましょう。
- MateBookのHuawei Shareタグにスマートフォンを当てると写真が送られます。PC側にペアリング画面もファイル選択画面も出ません。タグに近づけるだけで、開いていた写真がノートパソコンに現れます。
- Huawei Share OneHopはNFCを合図にしか使わず、写真は無線で直接送ります。NFCには写真ほどの大きさのデータは載りません。タップは2台をお互いに知らせるだけで、転送そのものははるかに速い接続に引き継がれます。だからまとめて送っても数分ではなく数秒です。
- Huawei Shareでつないだスマートフォンの画面はMateBookに映せます。2つの画面の間でファイルをドラッグして行き来させることもできます。Huaweiはこれをマルチスクリーンコラボレーションとして売っていて、OneHopはその入口の近道です。
- Huawei Share OneHopはHuawei PC Managerがないと反応しません。MateBook側でそのソフトが動いていることが条件です。タップしても何も起きないときは、タグの故障よりこちらであることが多いので、先にソフトが起動しているか確認してください。
MateBookのNFCタグは他社製ノートパソコンでは再現できません
これはライセンス上の線引きで、誰かが回避策を見つけられるのではないかと考えたくなります。そうではありません。壁は物理的なもので、それが分かれば検索を続けずに済みます。
- ほとんどのWindowsノートパソコンにはNFCの読み取り機がありません。そこにスマートフォンを当てても相手がいないので何も起きません。NFCが電子決済のおかげでスマートフォンでは当たり前なのに対し、ノートパソコンには必要がなかったので珍しいままです。
- MateBookのHuawei Shareタグは電池も配線もないパッシブなNFCタグです。当てたスマートフォン側の読み取り機が一瞬だけ電力を供給し、書き込まれている内容を読み取ります。
- 他社製ノートパソコンに空のNFCタグを貼ってもOneHopにはなりません。タグの役目は、どの機械に触れたのかをスマートフォンに伝えることだけです。その先の処理はすべてPC側のHuawei PC Managerで、足りないのはそちらの半分です。
- OneHopのタグは一部の新しいMateBookではトラックパッドの下にあります。以前はパームレストに置かれていました。MateBookでタップしても反応しないときは、その機種ではタグの位置が違うだけかもしれないので、トラックパッドでも試してください。
- Huaweiの機能のうち他社製PCで本当に使えないのはNFCのタップだけです。Huawei Shareがネットワーク越しに行う残りの部分は他社製PCにも開かれていて、それが上の章の内容です。
Google PlayのないHuawei端末はAppGalleryからアプリを入れます
最近のHuawei端末を持っている人はここで答えが変わります。Android全般に向けて書かれた記事は、その端末にはない選択肢を前提にしているからです。
- 2019年終盤以降のHuawei端末にはPlayストアがありません。Googleのモバイルサービスが載っていないからです。アメリカが2019年5月にHuaweiを貿易制限リストに載せ、Googleが新しいHuawei端末に自社アプリをライセンスできなくなったためです。その形で登場した最初の旗艦機がMate 30でした。
- 2019年の制限より前に買ったHuawei端末にはGoogle Playがあります。ほかのAndroid端末と同じように使えます。P30世代までは変更前に認証を受けているので、背面のブランドで決めつけず手元の端末を確認してください。
- Googleサービスのない端末で使えるアプリストアはHuaweiのAppGalleryです。品ぞろえは別物で、有名なアプリでも入っているものと入っていないものがあります。記事が入れろと言うアプリがそもそも存在しないこともあります。
- 新しいHuawei端末ではGoogleフォトやGoogleドライブは使えません。直接の転送がうまくいかないときの逃げ道はふつうクラウドですが、これらの端末では自分で別のサービスを用意しない限りその逃げ道がありません。
- Google Playにしかないアプリは新しいHuawei端末ではAPKで入れます。インストーラーを自分でダウンロードし、端末にインストールを許可する形になります。動きはしますが、そのファイルの安全性の責任は自分が負うことになります。
1社のノートパソコンに縛られた転送機能はその会社で終わります
Huawei Share OneHopは珍しい機能でも出来の悪い機能でもありません。別のパソコンを買った日まではみごとに動く、という一族に属していて、その型は習慣にする前に名前をつけておく価値があります。
- MateBookを他社製ノートに買い替えた日にOneHopは使えなくなります。スマートフォンは何も変わっていないのに機能だけが消えます。半分が古いノートパソコンの側にあったからです。
- スマホからPCへの転送機能はメーカーが自社製品を売るために作ります。だから機能は自社のハードウェアで止まります。タップは次もMateBookを買う理由であり、他社のノートパソコンで動いてしまえばその理由が消えます。
- ノートパソコンの買い替えは転送の習慣を静かに奪います。買い替えそのものはごく普通の出来事です。スマートフォンは思ったより長く使い、ノートパソコンは仕事の都合で入れ替わるので、縁が切れるのはたいていPC側からです。
- Huawei Share OneHopの両側を作っているのはHuaweiだけです。だから、いつまで続くかを決めるのもHuaweiだけです。1社のスマートフォン用ソフトと同じ会社のデスクトップ用ソフトを必要とする機能は、生かし続ける当事者が1社しかいません。
- Wi-Fiだけで済む転送方法は端末の買い替えを乗り越えます。スマートフォンを替えてもパソコンを替えても残ります。Wi-Fiは売られているすべてのスマートフォンとパソコンに入っているので、そこに乗せた方法には切り離されるブランドがありません。
Huaweiの5つの方法のうちMateBookが要るのはOneHopだけです
HuaweiのスマートフォンからWindows PCへ写真を移す方法は5つあります。違いが大きいのは、先に何を持っている必要があるかと、転送が終わったときに手元に何があるかです。
| 方法 | Huawei以外のWindows PCで使えるか | Windows側に届くもの | インターネットが要るか | 先に用意するもの |
|---|---|---|---|---|
| Camera to Clipboard | 使える、メーカーを問わず | 貼り付け、Ctrl + Vですぐ | 不要、ローカルのWi-Fiだけ | アプリ2つとQR読み取り1回 |
| Huawei Shareのコンピューター共有 | 使える、メーカーを問わず | ネットワークフォルダーを開いて探す | 不要、同じWi-Fiだけ | スマホ側の設定とパスワード |
| Huawei Share OneHopのタップ | 使えない、MateBookのみ | ファイルがそのまま届く | 不要、2台が直接つながる | MateBookとHuawei PC Manager |
| USBケーブルとエクスプローラー | 使える、メーカーを問わず | ファイルがPCのフォルダーに | 不要、ケーブルが全部運ぶ | データ通信対応のケーブル |
| クラウドやメール | 使える、メーカーを問わず | ダウンロードして開く手間 | 必要、両方がオンライン | アカウントが両方の端末に |
まとめて運ぶならHuawei Share、貼るならCamera to Clipboard
5つとも写真は運べるので、選ぶ基準は何を持っているかと、その写真をこれから何に使うかです。自分の状況を下から見つけてください。
- Huaweiの写真1枚をメールや文書に入れるならCamera to Clipboardです。写真はクリップボードに届くので、次にやることはファイル探しではなくCtrl + Vです。
- 1か月分の写真をまとめて取り出すならHuawei Shareです。コンピューター共有を使い、エクスプローラーでスマートフォンの中を見れば日付を確かめながら選べます。タップして送るだけの機能にはできないことです。
- Huawei端末のカメラロールを丸ごと運ぶならUSBケーブルです。数百枚を超えると無線はケーブルにかないませんし、途中で切れる心配もありません。
- MateBookとHuawei端末の両方を持っているならHuawei Share OneHopです。ハードウェアがそろっている人にとっては5つの中でいちばん速く、追加の費用もかかりません。
- Googleサービスのない端末ではAppGalleryかAPKでアプリを入れます。アプリ前提で計画を立てる前に、手元の端末にどのストアがあるかを確認してください。使えるものはその一点で決まります。
Huawei ShareとWindowsについてよくある質問
MateBookではないWindows 10のPCでHuawei Shareは使えますか?
一部は使えます。NFCでタップするHuawei Share OneHopはHuawei PC Managerが動く自社のMateBook向けに作られているので、こちらはまったく使えません。Windows 10でもWindows 11でも使えるのはHuawei Shareのコンピューター共有のほうで、スマートフォンをローカルネットワーク上のフォルダーとして見せ、エクスプローラーのPCとネットワークから開けるようにします。
自分のWindowsノートパソコンにHuawei PC Managerを入れられないのはなぜですか?
HuaweiはPC Managerを自社のパソコンに付けて出荷しており、OneHopのタップはノートパソコン本体に埋め込まれたNFCタグに依存しているからです。他社製のノートパソコンにはそのタグがなく、NFCの読み取り機すらないことがほとんどなので、非公式にソフトを入れてもタップする相手がいません。
共有を設定せずにHuaweiの写真を1枚だけWindowsに送るには?
代わりにローカルのWi-Fiで送ってください。Camera to Clipboardは写真をWindowsのクリップボードへ直接届けるので、そのままCtrlとVでメールや文書に貼れます。ケーブルも、開くネットワークフォルダーも、クラウドへのアップロードも要りません。
GoogleサービスのないHuawei端末からWindowsへ写真を送れますか?
送れます。Huawei Shareのコンピューター共有もふつうのUSBケーブルもGoogleのサービスに依存しないので、Google Playがなくても動きます。変わるのは入れられるアプリのほうで、Google Playにしかないものは代わりにHuaweiのAppGalleryから入れるか、APKを手動で入れることになります。