クイックシェアは、知らない端末から届くポップアップで初めて存在を知る人が多い機能です。役割は1つ、最初からスマートフォンに入っていて、重要な設定も1つだけです。ここでは何をする機能か、誰から見えるのか、どう設定すればよいかをまとめます。

結論から: クイックシェアはAndroidに標準で入っている機能で、すぐ隣にある端末へ写真や動画やファイルを直接送ります。ケーブルもアプリのインストールも不要で、どこかの会社のサーバーにアップロードもされません。2024年まではニアバイシェアという名前でした。公開範囲を自分のデバイスにしておけば、オンのままで安全です。スマートフォンの写真をフォルダではなくパソコンのクリップボードに届けたいなら、小さなアプリ1つでできます。 iPhoneアプリ(無料) Macアプリ(無料) Androidで無料 Windowsで無料

図: 写真のカードが点線をたどって片方のスマホからもう片方へ渡る

クイックシェアはすぐ隣の端末にファイルを直接送る機能です

名前からは中身が分からないので、まず一文で説明します。

図: 2つの丸い図形が合わさって1つの大きな図形になり、中心にサンゴ色の点がある

2024年にNearby Shareとクイックシェアは1つに統合されました

「設定が見つからない」の大半は名前が原因なので、短い経緯が役に立ちます。

Camera to Clipboardアプリがスマートフォンで写真ライブラリを一覧表示している画面 Camera to Clipboardアプリがパソコンへ送る前に写真をプレビューしている画面

Camera to Clipboardは写真をパソコンのクリップボードに送ります

クイックシェアはスマートフォン同士のための機能です。作業中のパソコンに写真を届けるのは別の仕事で、別の道具の方が向いています。

図: 四角いコードを表示したスマホとノートパソコンが青い弧で結ばれている

Camera to Clipboardとパソコンは4ステップでつながります

ペアリングは最初の1回だけで、10秒ほどで終わります。

  1. スマートフォンにCamera to Clipboardを、パソコンにデスクトップ版を入れます。
  2. QRコードを読み取って1度だけペアリングします。
  3. スマートフォンで写真を撮るか選んで送ります。
  4. パソコンでCtrl + V、MacならCmd + Vを押します。

動画も同じ経路で届きます。パソコンにはファイルとして保存され、再エンコードはされず、そのファイルのパスがクリップボードに入ります。

両方とも無料で試せます。無料版は小さな透かしが入り、写真は1920pxまでです。Proはどちらも外れます。

図: 角の丸い四角が4つ並び、最後の1つがサンゴ色で残りは濃紺

クイックシェアでファイルを送る手順は4ステップです

使い方は読むより短く、どのAndroidスマートフォンでも同じ見た目です。

  1. 送る側の端末で写真や動画やファイルを開き、共有をタップします。
  2. 共有メニューでクイックシェアをタップします。
  3. 一覧に相手の端末名が出たら選びます。
  4. 受け取る側の端末でファイルを承諾します。

2台ともBluetoothとWi-Fiをオンにし、相手を探している間は1メートルほどの距離に置いてください。受け取る側の端末が自分から見える状態であることも必要です。その設定は後の見出しで説明します。

図: スマホの上に写真、動画、フォルダ、鎖の輪が弧を描いて並んでいる

クイックシェアは写真も動画もフォルダもサイズ無制限で送ります

通せるものの幅は、多くの人が思っているより広いです。

図: スマホの画面が丸い青いタイルで埋まり、1つだけサンゴ色になっている

クイックシェアは最初から入っているのでインストールは不要です

Playストアで探す人がいますが、そこにはありませんし、もともとありませんでした。

図: スマホを中心に4重の輪が広がり、外側は淡く中心は濃紺になっている

公開設定がクイックシェアで誰に見えるかを決めます

クイックシェアの働きはほぼ1つの設定が決めていて、その設定には4段階あります。

図: 濃紺の盾の輪郭があり、上の角のそばに小さなサンゴ色の点がある

全ユーザー以外ならクイックシェアはオンのままで安全です

この機能を調べる人の多くが心配しているのは、知らない相手が勝手に何かを送り込めるかどうかです。答えは2つに分かれます。

図: 横長のトグルスイッチの端にサンゴ色のつまみがあり、青い輪が囲んでいる

システム更新の後にクイックシェアが再びオンになることがあります

オフにしたはずの機能が戻る、という声は多く、原因はたいてい次の3つのどれかです。

図: 濃紺の円が青い実線で2つの円につながり、灰色の点線で少し離れた3つ目の円につながっている

クイックシェアはAndroidとWindowsに届きMacには届きません

相手側に何があるかで、クイックシェアが役に立つかどうかが決まります。

特に誤解されやすい行が2つあるので、はっきり書いておきます。

相手側の機器 クイックシェアが届くか 事前に必要なもの 届かないときの代わり
別のAndroidスマートフォン 届きます。最近の端末ならすべて 不要です。標準で入っています 不要です。本来の用途です
Chromebook 届きます。ChromeOSに標準搭載 不要です。標準で入っています 不要です。本来の用途です
Windows パソコン 届きます。Googleの無料アプリが必要 Quick Share for Windows を入れる 貼り付けたい写真ならCamera to Clipboard
iPhone 一部の新しい端末からのみ 対応するGalaxyかPixel クラウドのリンクかチャットアプリ
Mac 届きません。Mac版は存在しません どう設定しても届きません 貼り付けたい写真ならCamera to Clipboard
図: 向かい合った2台のスマホの上に、濃紺とサンゴ色の小さな丸いカードが1枚ずつ浮かんでいる

クイックシェアとAirDropは別の陣営で同じ仕事をします

Apple側を使ったことがある人が多いので、この比較がいちばん早い説明になります。

図: スマホとタブレットとノートパソコンがまとまって並び、スマホにサンゴ色の点がある

クイックシェアはオンのまま自分のデバイスに設定してください

このページから1つだけ実行するなら、これにしてください。

クイックシェアについてよくある質問

クイックシェアとは何ですか?
クイックシェアは、すぐ隣にある端末へ写真や動画やファイルを直接送るためにAndroidに標準搭載された機能です。ファイルは2台が自分たちで作ったリンクを通って直接渡るので、どこにもアップロードされず、どこかの会社のサーバーも経由しません。最近のAndroidスマートフォンにはすべて入っているため、アカウントもアプリも要りません。2024年まではニアバイシェアという名前でした。

クイックシェアはオンのままでも安全ですか?
「全ユーザー」以外の公開範囲であれば安全です。知らない相手に端末が見えるのはその段階だけで、しかもクイックシェアはファイルが届く前に必ず承諾を求め、通信も暗号化します。公開範囲を「自分のデバイス」にすれば、知らない相手からは端末そのものが見えません。

クイックシェアは必要ですか。オフにしてもいいですか?
オフにしても構いませんし、他の機能が壊れることもありません。ただし自分のスマートフォンやタブレットやパソコンの間でファイルを動かすことがあるなら残す価値があります。オフにすると毎回オンに戻すことになるからです。多くの人にちょうどよいのは「自分のデバイス」に設定することです。

なぜ私の端末ではニアバイシェアと表示されるのですか?
ニアバイシェアは2024年までGoogleが使っていた名前で、その年にSamsungのクイックシェアと統合され、クイックシェアの名前が残りました。それ以降に大きな更新をしていない端末には今も古い名前が表示されます。機能は同じものです。

クイックシェアはiPhoneやMacに送れますか?
Macには送れません。GoogleがMac版を出していないからです。iPhoneには、Googleが2025年に用意したAirDropとの橋渡しを持つ一部の新しいGalaxyとPixelからだけ送れます。スマートフォンの写真をMacやパソコンに届けたいなら、Camera to Clipboardがどの端末からでもクリップボードに直接届けます。